第38回公演「ひとりでできるもん!」

作/内田春菊

演出/ペーター・ゲスナー 

芝居か、落語か、漫才か!?

内田春菊の、新作・新ジャンル戯曲を、ドイツ人演出家ペーター・ゲスナーが演出!

 

イラスト:内田春菊

 

本作は、落語をテーマに内田春菊が書き下ろした「落語的芝居」ともいえる新ジャンル演劇です。

『落語ブーム』という言葉は何度となく使われています。昭和30年代の落語ブームに始まり、近年では、漫画やアニメでも描かれ、若者たちの間でも人気が高まっています。若い女性が寄席に来ると『落語ブーム』としてマスコミに騒がれるという風潮もありますが、落語は日本の伝統話芸として長い間愛され、なおかつ新しさを柔軟に受け入れ、変容しながら発展してきました。

もともと男性の世界であった落語に、近年、女性の落語家が増えています。日本初の女性落語家である露の都(つゆのみやこ)師匠が1975年に初の高座に上がってから、まだ四半世紀ほどしか経っていませんが、今では東西合わせて50名以上の女性落語家が活躍しています。

とはいえ元々男尊女卑的な話が多い落語を女性がどう演じるかという点は難しく、女性落語家の苦悩する点です。本作では、そうした現代落語の世界を描くことで、伝統的な社会通念と、現代の社会常識とが拮抗する中で生じる違和感を女性目線で明快に描き出します。また、落語のアーキテクトを踏まえた、初の落語的芝居として、ドイツ人演出家ペーター・ゲスナーが、日本人の感覚とはひと味違う落語の世界を挑戦的に演出します。

「ファザーファッカー」や「がんまんが」など、女性の目線で社会のタブーを赤裸々にユーモアを交えて描き、センセーションを巻き起こす内田春菊ならではの世界が描かれる舞台です。ご期待ください。

 

<演出家メッセージ>

“ひとりでできるもん!”とは、ちょっと人を小馬鹿にしたようなタイトルである。

しかし、この内田春菊の新作のタイトルは、日本の芸能である落語の本質を最もよく表現している。駆け出しの女性落語家という人物の歴史と、落語という芸能そのものの本質とを織り交ぜて表現するのは、初めてのことだと私は考えている。

内田春菊は漫画家として知られているが、彼女の漫画は単なる商業漫画とは比較にならない水準に達している。それは常に、女性の思考に自由な表現の可能性を与えようとするものだ。そのため、彼女の作品は、海外の文学者からは、吉本ばななの作品と同列に扱われ、村田沙耶香や川上未映子といった若い世代の成功者の小説に道を開いたと評価されているのである。

内田春菊の作品は、フェミニズムの前衛芸術である。

この新作は、形式的にも内容的にも、落語の芸風を踏襲しているが、13人の登場人物を一役でもやれる体裁の戯曲に仕上がっている。時間は1時間強で、落語の演目と同じである。優れた点は、落語家が多様な人物を一人で演じるように、主人公自体が複数の人格を持つキャラクターデザインになっている点だ。また、演者の歴史や落語の内容と現在を織り交ぜているのも秀逸である。

日本の古い伝統を現代の観客にどう伝えるかという困難さを考えるなら、内田春菊はこの新作で優れた作品を生み出すことに成功したように思える。

うずめ劇場主宰

Peter Goessner(ペーター・ゲスナー)

 

◆開催日時

2022年10月12日(水)~16日(日) 5日間9回上演

10/12(水)14:00 〇

10/12(水)19:00 〇

10/13(木)14:00 〇

10/13(木)19:00 〇

10/14(金)14:00 〇

10/14(金)19:00 〇

10/15(土)13:00 〇

10/15(土)19:00 〇

10/16(日)13:00 〇

※計9回公演。いずれも開場は開演の30分前  ※上演時間80分程度を予定

※各回ゲストを迎えてアフタートーク、アフターライブを行います。

アフタートーク、アフターライブ情報

 

シアター風姿花伝   東京都新宿区中落合2-1-10

アクセスはこちら

 

◆チケット

一般前売4,500円(当日5,000円) 学生(一律)3,000円

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(受付時間 平日 10:00~18:00 ※オペレーター対応 ※通話料無料)

 

◎イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/3656490001-P0030001

 

◆作品紹介

【あらすじ】

両親を亡くし施設で育った“花野蜜子”は、高校卒業後「落語女子大」に進学して落語家を目指す。一方、蜜子の同窓生“今野はやみ”は、人気落語家である“蜂沼亭刺す次(はちぬまていさすじ)”と結婚し、2人とも落語の世界に身を置くことになった。ある日、落語大学で蜜子が落語の登場人物になりきってしまい戻れなくなり、周囲を驚かせるのだったが!?現代の若い女性にとって落語の噺に登場する女性像は時代錯誤も甚だしいが、施設で育った蜜子にとっては唯一心の拠り所となるものだった。

 

 

【出  演】 後藤まなみ、松尾容子、荒牧大道、三明真実(㈲プログレス・アイエヌジー)、木林優太、長谷川亜弓、ステファン・トール(特別出演)、吉田拓哉(ハグレ団)、住友優子(青二プロダクション)、オオタスセリ、ペーター・ゲスナー、宇野雷蔵、内田春菊(特別出演) ほか

【スタッフ】 舞台美術/ペーター・ゲスナー・荒牧大道、音楽/原奏人、照明/株式会社ラセンス、音響/吉田拓哉、映像/宇雷蔵、衣装/吉原顕乃、ヘア&メイクアップ/小田福子(パンメークアップスクール)、宣伝デザイン/郡司龍彦、イラスト/内田春菊、舞台監督/荒牧大道、ドラマトゥルク/藤澤友、演出助手/大河原ひなた、広報/西本翔(ハグレ団)・長谷川亜弓、制作/きくいち企画・一宮均、動画配信/きくいち企画

【協力】立川企画、ノックアウト、青二プロダクション、(有)プログレス・アイエヌジー、パンメークアップスクール、スタジオアプローズ、ハグレ団 宗重博之、井上秀人歯科、Grace Fandrich、Luca Schlichting ほか ※順不同、敬省略

【助成】文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業

【企画】うずめ事務所

【主催】うずめ劇場