浮世混浴鼠小僧治郎吉

第4回公演

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関西の演劇情報誌JAMCi(じゃむち)誌上で年間ベスト3に選出。

作:佐藤信
演出:ペーター・ゲスナー
上演時期:1996年8月 会場:正覚寺(北九州市八幡西区黒崎)

正覚寺本堂に工事用鉄パイプの足場による照明を組んで傾斜のついた本格的な木造舞台を作り、ゲスナーいわく”寺の本堂をハイジャック”して上演した。現在”劇団NEWSPAPER”で活躍中で、当時無名だった松下アキラ、古本ヒデが出演し、強烈な印象を残した。

― 演出家メッセージ ―

これは70年代における日本のアングラ演劇の傑作のひとつです。この芝居には日本の社会、それ自身への歴史観、また、演劇としての構造があります。日本人の俳優は、自分の国に対して歴史観の感覚をさほど持っていません。それで私は、この芝居は彼らにとって非常によい経験になるだろうと思いました。
ペーター・ゲスナー 1996年
This is one of the masterpieces of Japanese Angura theater in 70′s. This play has its own historical view to Japanese society, and also very theatrical structure. Usually Japanese actors don’t have sense of historical view to their own country, so I thought this would be a very good experience for them.